税理士を目指す人はみなさん独立を一度は夢見たことがあることでしょう
一方、勤務税理士として人気が高いbig4系の税理士法人のに勤務することも夢見ている方もいると思います
big4税理士法人の実態についてかんがえました
big4税理士法人の勤務実態
待遇・年収・休み
big4税理士法人はやはり待遇は非常に良いです
中小の税理士事務所で勤務していたため比較すると以下のような感じです
- 年収は東京都内の中小税理士事務所の1.5倍から2倍ほどになることも
- 仕事が終われば朝遅く来ても文句言われない(むしろ朝遅刻する人がほとんど)
- 直属の上司がいないため、サボっていてもわからない(仕事量が多くサボれないことがほとんど)
- 土日祝日が休みで残業代はすべて支給、休日出勤手当もある
このようにびっくりするくらいの待遇が待っています
仕事さえ終われば後は何をしていてもいいという風潮があります
中小の税理士事務所、会計事務所には戻ることはできないことでしょう
仕事内容
big4税理士法人での仕事内容は基本的にはこんな感じです
- 大企業や上場子会社、外資系企業の日本法人がクライアントのため、特殊税務に関わることができる
- 英語を使う業務に手を挙げれば関われる
- チーム制でクライアント毎にチームを編成し、上司や部下が変わる
中小事務所では一生関わることがない試験研究税制、タックスヘイブン、外国税額控除など普通にでてきます
英語をネイティブ並みに話す人もおり、英語で税務内容を説明でき、方針をクライアントと話すことができれば、昇進が早くなります
直属の上司がいないため良く言うと干渉しない環境で自由に仕事することができます
big4税理士法人で働くべき人
big4税理士法人に憧れをもっている方もいるかもしてませんが、以下のような人は向いているでしょう
- 国際税務を経験したい人
- 組織再編など大規模案件を担当したい人
- 安定した会社で働きたい人(業界ではという意味で別の業界と比べるとbig4でも安定していません)
という感じでしょうか。
私は以上のどれにも当てはまらないため、独立を考えているというところでしょうか。
big4税理士法人で働くべきではない人
反対にbig4には向かない人は以下のような人です
英語を使いたくない、または苦手な人
税理士業界で英語を使える人はほとんどいないと思いますが、big4になると英語を話せる人が普通にいます。そして、今後英語を使える、または英語を勉強することに抵抗がない人であることは重要になると思います。big4でも年配の社員の方は英語が全く使えない人はいます。そういう方は組織再編など別の分野の専門を持っている印象です。英語ができないのにbig4に入れたとして、英語をしないという道は非常にいばらの道になることでしょう。
独立・開業を目指す人
big4は上に書いたように待遇がよく、個人の税理士事務所のように所長一人の意見で方向性が決まることはないため、働きやすい環境にあると思います。
そのため、big4で働く人は基本的に独立志向のある人が少ない傾向にあります。退職者も多いですが、その進路としては、
- 別のbig4で働く
- 事業会社の経理・財務・税務部門で働く
- 中小税理士事務所で働く
というところになります。
big4で勤務していた時の階級でまた別のbig4で働くことができるため、気分を変える場合や他の税理士法人も見てみたいという方もいます。
また別の事業会社のほうが勤務時間の波が少ないため、働きやすいと思い転職する方もいます。
実際はルーティンワークが多く、税理士事務所に戻る方も多いようです。
中小事務所は非常に環境が厳しいところが多く、残業なし、長時間労働、土曜日も働く、所長の考え方についていけない、試験勉強させてもらえないなど不満に思う部分が多いと思います。
このようなキャリアを歩む方がbig4出身者には多く、独立を考えるとbig4で働くことは遠回りになる可能性があります。
税理士事務所はどこではたらくか難しく、働いてみないとわからないというのが本音です。
しかも最初の事務所の仕事の仕方が今後の税理士人生に大きな影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。